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 医歯薬の仕事ならばいくら残業しても苦にはならないとおっしゃる方がいるのではないでしょうか。その仕事に対して強い憧れを抱いているのが考えられて、ともすれば医歯薬のためならばどこまでもついていこうとする気持ちになっていくかもしれません。残業をすることで気分がハイになっていくのではないかと思い、まるで残業によって意識改革がなされたかのように感じても不思議ではないのです。医療人が上司から残業を頼まれたときに、嫌がるどころか逆に嬉しい気持ちとなって残業を消化していこうとするのだろうと思います。医歯薬の仕事をすることに誇りを抱いているならば、残業をしてでもその仕事に付き合うことは当たり前だとおっしゃる医療人がいそうですよね。仕事を終わらせようという執念が残業を乗り越えていく原動力となるのです。
 残業代が欲しくて自分から残業をすることを申し出る医療人がいらっしゃることでしょう。仕事を頑張った分だけ給料が高くなることを期待しており、残業そのものが幸せにつながる拠り所だと信じているのが窺えるのです。連日残業をしたくなる程医歯薬の仕事にやりがいを持つことで、医療人としての人間力が高くなっていくのであります。残業時間が多いことで好きな仕事に深く関われるようになるため、仕事への探求心が高くなっていくのです。仕事へのこだわりが強い程、残業をしてでも納得のいく仕事をしていこうとするのではないでしょうか。その姿勢が一医療人としての誇りを高くしていくと考えられます。

残業をしてでも患者に処置をしていくべきだと思っている看護師がいることでしょう。病床がいっぱいになっている病院であれば、常に患者を看取らなければいけないことがうかがえてきて、今居る看護師の数では残業せずに仕事を終わることが困難なのです。完璧な看護体制の下で患者を看護するために、どうしても残業をしなければいけないことを考えてしまいます。残業をすることは一種の自己犠牲をするようなものだと考えている看護師は少なくないでしょう。ただでさえ大変だとされる看護の仕事なのに、その上に残業をすることは、自分の首を絞めているような苦しいものだと捉えている方がいても不思議ではないと思うのです。それでも自分が残業をすることで救われる命があるならば、残業を義務的なものとして快く引き受けていく看護師がいてもおかしくないでしょう。
自分が担当する患者と仲良くなった場合は、その患者と少しでも長く話したいという気持ちになり、残業をしてでもその患者の処置を行いたくなるものです。その患者のためにする残業を有意義な時間として捉えていることがうかがえてきて、ともすればその患者と恋愛へ発展したらいいのに、と思うようになるのかもしれません。残業は余計に仕事をしなければならないというネガティブな印象がありますが、ドラマのような展開により、新たな人生の扉が開かれていくことは往々にしてあるため、残業を自分自身を見据える時間として捉える方がいても不思議ではないと思うのです。